HOME>記事一覧>高校生が企業の成長を牽引する時代。
注目の「N高生」インターンの実力とは

高校生が企業の成長を牽引する時代。
注目の「N高生」インターンの実力とは

近年の情報社会において「IT技術」の利用は増幅の一途をたどり、「IT」や「テクノロジー」に関する知識はますます必要とされる時代となった。

それは「IT企業」だけに限った話ではなく、「あらゆる業界の企業」においても、企業価値向上のためにはテクノロジーを活用した新たな取り組みが必要となってきている。

そこで多くの企業は「革新化する技術」に対応できる、変化に柔軟で発想豊かな人材を求めているが、

元々その分野に苦手意識を持つ社員の育成には限界があり、

専門性の高い人材を採用するのは、近年の「売り手市場」の中では現実的ではない。

そんな中、「ITスキル」と「創造力」を兼ね備えた人材育成に注力している教育機関がある。

N高等学校、通称「N高」だ。

N高とは、学校法人角川ドワンゴ学園が設立した通信制の高校で、「プログラミング」や「Webデザイン」など、高度な専門的技術が学べる。

現在、設立4期目となり、既に10,695人(2019年7月時点)の生徒が在籍する。

これまで “通信制” というとネガティブな印象を持たれがちだったが、近年ではポジティブな選択肢として選ばれている「N⾼」をはじめ、

世界を回りながらオンラインで学習をすすめる「ミネルバ⼤学」など、オンライン上で知識を深める教育⽅法が当たり前のように浸透し始めている。

また、生徒の貴重な時間を「IT ツールを活用したプロジェクト型の授業」や「生徒のやりたいこと」に充当し、主体性を最大限に尊重した教育を行っている。

実際に、在籍する生徒は物心ついた頃から、身の回りに「パソコン」や「スマートフォン」があったデジタルネイティブ世代で、

幼い頃からプログラミングなどのエンジニア領域の勉強をしている生徒が多いという。

N高内でも普段から「Slack」や「GitHub」などのITツールを活用しながら「IT×グローバル社会」で役立つ実践的な教育カリキュラムが組まれている。

そんな革新的な教育カリキュラムをもつN高が2019年4月、日本最大級の長期実践型のインターンシップ情報サイト『キャリアバイト』を運営する株式会社アイタンクジャパンと提携し、大きな話題となった。

優秀かつ成長意欲の高いN高生が、次々に企業へと参画し、活躍していると言うのだ。

実際に『キャリアバイト』を運営するアイタンクジャパンも、「N高生」をインターン生として採用している。

エンジニアとして勤務する藤原日向葵さん(15歳)が、その一人だ。

アイタンクジャパンの開発責任者曰く「プログラム開発に対する熱意」「成長意欲」において、同時期に面接を行った有名大学の学生をも遥かに凌いでいたという。

「本格的にエンジニアの勉強を開始したのは、中学3年生の12月頃。プログラミング自体は、小学生のころから学んでいました。

何かやりたいことが今後できたときに、自分でやりきる力をつけたいと考えたのが、インターンを志望した動機です。」

藤原さんの実務内容は、ウェブのバックエンド開発。
最近はバックエンドだけではなく、フロントエンドも兼任し、週3〜4日で勤務している。

採用後、1週間ほど社内で使っている「ツール」や「フレームワーク」の学習を行い、 その後、会社側から要求されたデータの自動抽出等のシステム開発を担当。

個人差があるものの、これまでのインターン生ではこの業務を2〜3ヶ月ほど行い慣れたところで次のステップに進むというが、 藤原さんは3週間ほどでデータ抽出等の業務をマスターし、「ユーザーが直接操作するページの開発」や「データベース構造のチューニング」等を行えるようになった。

採用から4ヶ月たった現在では外部サービス連携の窓口を務め、 外部の社会人エンジニアと協力してAPIの仕様決め・実装を任されるまでになっている。

まさに「即戦力」として高校生が採用されつつ、モチベーションの高さから会社への貢献度も向上した成功例だろう。

「京都イノベーション株式会社」にて、N高生としてインターン勤務する鎌谷天馬さん(17歳)も企業にとって欠かせない存在になっている。

「元々プログラミングの勉強をしていたのですが、仕事の場で実践的な経験を積みたかったのがインターンを始めた理由です。」

同社は、AIやIoTなどの先端技術の研究とそれらの技術を活用した「システム開発」や「Web制作」を手がけている。

鎌谷さんは、同社の受託開発プロジェクトにおいて、Webアプリケーション開発の実装をメインに担当している。

インターンを始める前から「Webページの制作・納品実績」があり、「プログラミングスキル」も持ち合わせ、クライアントやパートナーと連携してプロジェクトを推進した経験もあったため、抽象度の高い案件やタスクにも柔軟に対応できる、というのが同社での評価だ。

「ゆくゆくは、プロジェクトマネージャーとしてクライアントとの調整や仕様決定にも関わりたい。そして、AI分野の研究や開発で世の中にインパクトを与えたい」

そう語る鎌谷さんは向上心に満ち溢れていて、現在も学業の合間を縫い「週3日」で勤務し、スキルを磨いている。

また、 “長期的な” 関わりをもてるのも、高校生インターンの魅力だ。

進路によっては、その後大学に進学してからも継続してインターン参画が可能なため、長期間での勤務を想定できる。

また、N高生の場合、他の高校生と比較し、卒業後に「社会で活躍すること」を考える生徒も多いため、そのまま “即戦力” として企業に参画する可能性も十分ありうる。
※『平成30年度 文部科学省 学校基本調査』に基づく

「企業理念」や「社内風土」などを芯から理解してもらえるため、入社後の両者にとってミスマッチがないのも魅力的だ。

とはいえ、N高生が実際にどのような貢献が出来るのか、まだ具体的にイメージが湧かない方にぜひ参加してもらいたいイベントがある。

通学コース プログラミングクラスでは、月に一度の「LT(ライトニングトーク)大会」、半期に一度の「成果発表会」が行われているのだ。

学内で進行している技術的なプロジェクトの成果を、各生徒がプレゼン形式で発表している。

これまで「成果発表会」は生徒のみが参加する学内イベントであったが、

最近は企業の「経営者」や「開発責任者」、「人事担当者」が実際に足を運んでいるという。

過去には、

「一人暮らしのお年寄り向け“見守りデバイス”の開発・ネットワーク構築」
「アニメーション制作と、その広報サイトの構築」
「株価予想ソフト&ポートフォリオサイトの作成」

などなど、高度な技術力を必要とする成果が発表された。

N高生が、どれほどの技術力を兼ね備えているのか、校外に周知・発信され、今後この「成果発表会」が学校と企業をつなぐ重要な場になっていくだろう。

※ご見学企業様の入退出は自由。

優秀な「エンジニア」や「デザイナー」に、年齢は関係しない。

現在採用に課題を抱えている経営者や担当者は、是非この機会に「成果発表会」に参加し、N高生の実力をその目で見てみてはいかがだろうか。

デジタルネイティブな高校生が、あなたの会社で「即戦力」になる明確なイメージを掴むことができることだろう。

▼N高生による「成果発表会」

▼N高生・大学生インターン「キャリアバイト」